日本では、看護師の多くが慢性疲労を訴えている現状があります。
一般的に、病棟の常勤で働くとなれば、夜勤ありのシフト制が自然な形であり、不規則な勤務を強いられることになります。
夜勤中になれば、仮眠程度の休憩時間しかありません。
そんな中、常に神経を研ぎ澄ませてケアに尽力するのは、なかなか大変なことです。
人間は、生活リズムが崩れてしまうと疲れやすくなり、休息時間のみで肉体的な元気を取り戻すのも難しくなります。
こうした慢性疲労の状態が続けば、体調不良はもちろんのこと、的確な思考すら働かなくなります。
そのままにしていれば、重大な医療ミスのリスクを高めてしまうでしょう。
人の命を預かる看護師として働く以上、生活を見直し、健康維持することも仕事の一環といえるのです。
疲労改善の方法としておすすめなのが、ゆっくりと湯船に浸かり入浴することです。
ぬるめのお湯で筋肉を温め、身体の緊張を緩めてリラックスしましょう。
身体が緩んで温まることで、睡眠の質も向上します。
そして、夜食のメニューも気をつけたいポイント。
夜勤前や夜勤後など、体力回復が必要なときは、やわらかく消化にやさしいものを摂るようにしましょう。
消化に使うエネルギーを削減すれば、その分、人体の回復にエネルギーを使ってもらえるからです。
同時に注意したいのが、甘いものの暴食です。
ストレスが溜まると、ついスイーツ等の嗜好品を食べたくなりますよね。
嗜好品は身体を酸化に導くため、心は晴れても身体に疲労を溜め込みやすくなります。
それを理解したうえで、食べる許容範囲を決めて楽しむようにしましょう。
上記のような例を実践していても疲労状態から抜け出せない看護師さんは、ぜひ看護師の慢性疲労事情と対策を調べることをおすすめします。