生活に支障をきたす「慢性疲労症候群」とは

「慢性疲労症候群」という病気をご存じでしょうか。
慢性疲労症候群とは、原因不明の疲労感が長引き、日常生活に支障をきたす病気のことです。
身体を動かせない程のひどい疲労感が続き、日常動作が難しくなることもあります。
そのほかの症状として、風邪の時のような頭痛・のどの痛み・微熱などが出ることも。
また、不眠や過眠などの睡眠障害も挙げられ、非常に苦しいものであることがわかります。
これらのように、身体に現れる症状だけではなく、気分障害のような鬱に似た症状も出ることがわかっています。
そうなれば、注意力や集中力が低下し、ひどい場合には物忘れがひどくなってしまいます。

実際のところ、これらの症状には個人差があり、寝たきりに近い状態の人もいれば、耐えつつ社会生活を送る人もいます。
慢性疲労症候群になる原因はわかっていませんが、ストレスが大きく関わっているといわれています。
そのため、心身の疲労につながるストレスを感じる場合は、十分注意しておきましょう。
治療方法としては、漢方薬を用いた薬物療法が主流となっています。
漢方薬で身体の免疫力を高め、症状改善に努めます。
そのほか、免疫回復のために抗ウイルス薬や免疫調整剤を使用することもあります。
さらに抗うつ剤、精神安定剤が効力を発揮するケースも見られ、用いられていることがあるようです。
この病気は、現時点では完治させるのが難しく、治療期間も数年単位で長引きやすい傾向にあります。
もし、気になる症状が出ている場合は、早めに受診することをおすすめします。